黄金の島佐渡の
神話を読み解く旅
神話の時代から続く歴史ロマンと、豊かな恵みをもたらす大自然……。
かつて日本一の金山として栄えた黄金の島・佐渡の旅は、見どころたっぷり!果てない佐渡路の魅力をご紹介します。
神話の時代から続く歴史ロマンと、豊かな恵みをもたらす大自然……。
かつて日本一の金山として栄えた黄金の島・佐渡の旅は、見どころたっぷり!果てない佐渡路の魅力をご紹介します。
日本最大とうたわれる、佐渡金山の金鉱脈。
江戸~平成の388年間で産出した金は約78トン、銀約2,330トンにのぼります。
拡がり続けた坑道は、なんと約400キロ(佐渡~東京間)。
現在もユネスコ世界遺産本登録に向け、準備が進んでいます。
日本で最初に金銀鉱石の浮遊選鉱法を採用した工場。
戦時下の大増産計画により、鉱石処理鉱量が1ヶ月で50,000トン以上に達し、その規模は「東洋一」とうたわれました。
季節によってライトアップやプロジェクションマッピングが開催され、神秘的なさまが観光客に人気です。
佐渡金銀山の中でも、開発初期・江戸時代の採掘地とされる、露天掘り跡。
鉱脈に沿って掘り進むうち、山が割れたような姿になりました。
山頂部の割れ目は、幅約30メートル、深さ約74メートルにも達します。
佐渡金山の近くにあり、道遊坑コースではそのすぐ下まで見学できます。
1892年(明治25)年、コンクリート工法以前の石灰などを用いた「たたき工法」で完成した港で、鉱石の搬出や石炭などの資材搬入に使われました。
現在も石積護岸やトラス橋、ローダー橋脚、クレーン台座が残されています。
夕日とともに眺めると抜群の風景です。
佐渡金銀山の歴史を紹介するガイダンス施設。
金銀山のさまざまな時代や史跡を動画や歴史絵巻などで紹介し、その価値や魅力を伝えます。
史跡見学前の立ち寄りがおすすめ。ライブラリーや観光案内所なども併設。
佐渡最古と伝わる「西三川砂金山」跡地に建つ体験型資料館。
「砂金とり体験」は誰でも簡単にチャレンジできます。
採った砂金は、ストラップやペンダントなどに加工(有料)してもらえます。
金の歴史が分かる展示室や、菓子類や貴金属などオリジナル商品を扱う売店を併設。
1603年、金脈の発見により徳川幕府直轄の天領となった佐渡に、「佐渡奉行所」が置かれました。
「役所」や「白洲」などの司法・行政の場のほか、金銀を精製する「寄勝場(よせせりば)」の機能を併せ持つ、佐渡ならではの特色がみられます。
2000年には「御役所」部分を忠実に復元しています。
1709年に始まったといわれる相川市中の時報。初の「時鐘」は1712年、佐渡奉行・荻原重秀の命により佐渡の出銅で鋳造。
1871年頃まで町民に時刻を知らせたのち中断していましたが、近年になって再び朝夕撞かれています。
煉瓦壁は旧裁判所のもので、中は佐渡版画村美術館となっています。
相川金銀山と奉行所を結ぶメインストリート。
「時鐘楼」のある下京町から中京町、上京町へと坂道を上ります。
かつて鉱山関係者の住居や商店が軒を並べた通りは、往時の都市計画の名残りを留めています。
6月初旬、当時の姿のまま「相川音頭」で踊り流す「宵乃舞」は、京町通りを象徴するイベントです。
佐渡金山繁栄期の17世紀を経て、江戸後期から明治初期にかけて北前船稼業として発展しました。
船板などを利用した民家100余棟が密集する町並みは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定。
民家3棟が公開(有料)されています。
加茂湖を見下ろす高台に建つ椎崎諏訪神社。
信州「諏訪大社」の分神として、1376年に建立され当地の地頭・久知本間家の守護神と伝わります。
1902年に建築された「瓦葺き切妻造りの能舞台」(県の有形民俗文化財)では、5~10月(8月は除く)上旬の土曜日に幻想的な薪能が演じられます。
桓武天皇の勅により、京都から布教に来た賢応法師により808年開基。
京都の清水寺を模した「救世殿(ぐぜでん)」があり、本尊も京都清水寺同様に千手観世音菩薩。
併せて延命善哉寿老尊天を福寿の神として祀っており、馬堀法眼喜孝画伯が「善哉寿老人」を寄進。「佐渡七福神巡礼コース」の1つです。
正式には「順徳天皇御火葬塚」。
順徳上皇は「承久の乱」で佐渡配流となり、在島22年の末1242年、46歳で崩御。翌日火葬され、その跡に松と桜を植え目印としたのがこの火葬塚です。
火葬塚は御陵と同格扱いで、宮内庁に管理されています。近くに順徳上皇を祀った真野宮があります。
「尖閣湾」の第5景「揚島峡湾」に建つ観光施設。
周辺は「全国渚百選」にも指定されている海中公園で、展望台からは、ダイナミックな景観を一望できます。
海中透視船(有料)で、湾内巡りと海中の様子が楽しめます。
近海の魚が泳ぐ水族館や、売店、食堂も併設しています。
並んだ亀に見える「沖の島」と「磯の島」。
二匹の亀がうずくまっているように見える島。
潮の満ち引きで景色が変わる。
海水の透明度は佐渡随一を誇り、二ツ亀海水浴場は「日本の快水浴場100選」にも選ばれています。
「大野亀」とともに、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として掲載されています。
『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』二つ星として掲載された巨岩で、外海府海岸のシンボル。
標高167メートルの一枚岩が海に突き出している姿は圧巻です。
あたりは50万株100万本ものトビシマカンゾウの群生地で、見頃は5月下旬~6月上旬。
6月の第2日曜日は「佐渡カンゾウ祭り」で、鬼太鼓や民謡が披露されます。
トキに関する複数の施設からなる公園です。
「トキ資料展示館」では、保護増殖、野生復帰などの資料を展示。
「トキふれあいプラザ」では、飼育されているトキを間近に見られます。
日本産のトキ「キン」の顕彰碑が立つ園内散策もおすすめ。佐渡産の枝豆で作る「枝豆ソフト」も人気です。
周囲約17キロメートルにおよぶ、新潟県最大の湖。
元来は淡水であり、明治期に湖水の氾濫を防ぐために開削し、海とつながり汽水湖となりました。
湖岸は遊歩道やサイクリングロードが整備され、古くから歌にも詠まれた風情ある景色を楽しめます。
また、昭和7年から始まったカキの養殖が盛んに行われています。
深山の天然池として、周囲の自然林とともに貴重な乙和池は、県の天然記念物。
日本最大級の高層湿原性浮島がある池の中では、アメリカマンネンゴケ、カタマリスギゴケなど約20種の植物が生育しています。
池の主「大蛇」に見初められて入水した娘「おとわ」の伝説が、この名称の由来となっています。
野生のトキを適切に観察でき、佐渡の自然豊かな里地里山を展望できる施設です。
屋内観察室には、トキ野生復帰の取組やトキの生態・生息環境に関する展示のほか、実際に野生下で生息していたトキの剥製などがあります。
屋上からは、大佐渡山地をはじめ、水田が広がる国中平野を眺められます。
金井と相川をつなぐ、全長およそ30キロの大パノラマ道路。
最高地点の標高は900メートルを超え、真野湾、両津湾、国中平野、小佐渡山脈など佐渡全島を見渡せます。
売店と展望デッキのある交流センター「白雲台」からは、見事な眺望が楽しめます。四季折々の表情も見どころ。